東京都武蔵野市吉祥寺 内山歯科医院
皆さん、こんにちは
内山歯科医院の医院長の内山です。
今日は、「入れ歯は歯ブラシで擦ってはいけないのですか?」
についてお話させていただきます
以前 「入れ歯洗浄剤は毎日使わないといけないのか?」でもお話させて頂きましたが、その昔テレビの入れ歯洗浄剤のコマーシャルで、「入れ歯はブラシで擦ってはいけません、無数の傷がつき、細菌の温床になります」と流れていた時期がありました。
メーカー側の主張を意訳すると「入れ歯を洗浄する時は歯ブラシで擦らないで、自社の入れ歯洗浄剤に浸して清潔にしてくださいね」ということになります。ブラシで強く擦りすぎると確かに傷はつくので、全くの間違いとは言いませんが、正しい主張とは到底言えません。実際に多くの歯医者からメーカーに苦情が入り、そのCMは流れなくなりました。
そもそも入れ歯はかなり細かいパーツが組み合わされており、特に歯に引っ掛けるための金属の金具周辺や、人工歯の溝など、こうした汚れが引っかかったり停滞したりしやすいゾーンは、入れ歯洗浄剤につけているだけでは汚れは絶対にとれません。こうした汚れはやがて堆積して石灰化すると、入れ歯にも歯石が付着してきます。ご自身の入れ歯を見てみて、帯状の薄茶色い汚れがついているようですと、これは歯石で、それこそブラシで擦っても取れなくなります。
入れ歯の正しい洗い方は、まず指の腹などで擦りながら全体を洗い流し、その後柔らかめの歯ブラシを使いながら、ソフトタッチで金具周辺や人工歯の溝を磨いてください。
入れ歯のピンク色の部分は硬いブラシでゴシゴシ擦りすぎると傷がつきやすくなります。この部分も凹みがあるようなところはやわらかめの歯ブラシをやさしく当てて汚れをとってください。
まとめ
「入れ歯は歯ブラシで擦ってはいけないのですか?」
- 入れ歯洗浄剤に浸しておくだけでは入れ歯の汚れはとれません。
- 金具周辺や人工歯の溝などは柔らかめのブラシを使ってお手入れをしてください。
- 入れ歯にも汚れが堆積すると歯石として付着してブラシで擦っても取れなくなります
今回は、「入れ歯は歯ブラシで擦ってはいけないのですか?」
という内容でお話をさせていただきました。
内山歯科医院では、患者様に丁寧な説明と患者様の悩みやご要望を聞きながら、治療を進めている歯科医院です。
何か困ったことあれば、いつでもご相談ください。
東京都武蔵野市 内山歯科医院
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