入れ歯を紛失してしまったら

東京都武蔵野市吉祥寺 内山歯科医院

院長・医学博士 内山博人

 

 

皆さん、こんにちは

内山歯科医院の内山です。

 

今日は、「入れ歯を紛失してしまったら」といった内容でお話したいと思います。

 

毎日使っている入れ歯を紛失してしまう経験は、入れ歯使用者の誰もが一度はあるかと思います。
馴染んだ入れ歯は体の一部のような感覚になり、紛失して突然使用できない状況に陥ると毎日の食事に多大な支障が生じてしまいますよね。

 

この「入れ歯を紛失してしまう」原因は、外した入れ歯を「ティッシュに包んで一時的にその辺に置いたり、しまいこんだりしてしまう」ことが一番の原因となっています。

具体的な状況は、例えばお家で食事やおやつを食べているときに、入れ歯の隙間に食べカスなどがつまってしまい、一時的に外したときに、ティシュなどに包んでそのまま机に置きっぱなしてしまい、本人以外の家族がゴミだと思ってそのまま捨てられてしまうパターンや、外食など外で食事をした際に人前では外せないので、洗面所なので入れ歯を外して、そのままティッシュにくるんでカバンの中などにしまいこんでしまい、帰宅した際に自分で包んだことを忘れて、そのままゴミにすててしまう、などといったパターンです。

実際に私も入れ歯ではないのですが、学生時代に歯並びを治すための取り外し式の矯正装置を、外食時に外してティッシュにくるんでしまい、そのままゴミに捨ててしまった経験があります。

 

 

 

 

 

患者さんから紛失した時の状況をヒアリングしても、この「一時的にティッシュに包む」という行為が圧倒的に多い理由となっています。こうしたことを防ぐためにも、外出時には必ず「入れ歯ケース」は持ち歩くようにした方がいいですし、ご自宅で一時的に外す際は、家族に「汚い」とか「見苦しい」とか言われようが、そのままの状態で机に置いておくようにしましょう。

 

では実際に紛失してしまったら、新しい入れ歯を作るしかないのですが、入れ歯を紛失した患者さんがよく言ってくるのが「先生、仮の入れ歯でいいので今日すぐ作ってくれませんか、食事ができないので」という訴えです。
いやいやいや、

その場で作製できる仮の入れ歯というものはそもそもこの地球上に存在しません。

入れ歯というのは型をとってから完成までにおよそ3週から4週間は作業工程がかかりますし、その間に2〜3回ほど処置が必要になります。またこの3回前後の処置の間は技工所での作業となるため、処置と処置の間にはどうしても技工所での作業期間として中6日前後かかります。入れ歯を作るまでに3回通院が必要だからといって、3日連続で通院すれば入れ歯が完成するわけではないのです。

 

いわゆる「差し歯」が1〜2本分取れたり壊れた場合、この場合の仮歯は作れる場合もありますが、入れ歯の仮歯というものはそもそも存在しないですし、短期間で作製できるものではないのです。仮で作製できるような単純な作業工程ではないというわけです。

 

入れ歯を紛失した場合、このように最低3週間は不自由な生活を余儀なくされるわけで、日頃から紛失しない生活習慣を心がけるしかありません。

 

まとめ

「入れ歯を紛失してしまったら」

 

  • 入れ歯を紛失してしまう一番の原因は「外した入れ歯をティッシュに包んでしまうこと」です。ティッシュに包むと周囲の人に捨てられてしまう確率が高くなります。
  • 外出時は外すことを想定して入れ歯ケースを持ち歩きましょう。
  • 入れ歯を作製する場合、最低でも3週間ほどかかります。その間に「仮の入れ歯」というものは作れません。残念ですが食事に関してその間不自由な生活は避けられないこととなります。

 

 

今回は、「入れ歯を紛失してしまったら」という内容でお話をさせていただきました。

 

内山歯科医院では、患者様に丁寧な説明と患者様の悩みやご要望を聞きながら、治療を進めている歯科医院です。

 

何か困ったことあれば、いつでもご相談ください。

 

東京都武蔵野市 内山歯科医院

院長・医学博士 内山博人

 

 

 

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