フロスと歯間ブラシの使い分け

東京都武蔵野市吉祥寺 内山歯科医院

歯科衛生士 青山

院長・医学博士 内山博人

https://uchiyama-dental.net/doctor/

 

 

 

みなさん、こんにちは

内山歯科医院 歯科衛生士の青山です

 

今日は、「フロスと歯間ブラシの使い分け」といった内容でお話したいと思います。

 

 

歯ブラシだけでお口の中や歯をお掃除しても、全体の約55〜65%しか磨けていないと言われています。
それは、歯と歯の隙間や歯の重なりがある部分が、どうしても磨ききれないからです。
自分の歯並びや口腔環境に合っていない歯ブラシを使っている人や、長年自己流で磨いている人も、磨ききれていない所が実際は多くありますので、自覚症状がなくても虫歯や歯周病になっている部分があるかもしれません。
そして歯ブラシを何ヶ月も同じものを使っていると、毛の先端が劣化して折れ曲がり、磨きたい所を当てられず、歯磨き効率が悪くなります。歯ブラシだけで一生懸命歯を磨いても限界があるわけです。

 

皆さんはフロスや歯間ブラシを使ったことはありますか?
使った経験がある人でも、
「食べ物が挟まった時だけ歯間ブラシで取る」
「昔は使っていた時もあったが、面倒でやめてしまった」
など、毎回歯間ブラシやフロスを使わなくても歯ブラシだけで綺麗にできるのでは、と思う人は多くいると思います。

欧米やスウェーデンなどの歯科先進国では、フロスや歯間ブラシなど歯ブラシ以外のグッズを使うのが当たり前になっています。様々なオーラルケアグッズ(歯ブラシ、ウォーターピック、デンタルリンスなどお口のお掃除のためのグッズ)の中でも、フロスや歯間ブラシは物理的に歯の汚れを取ることに特化しています。
そこで今回は、フロスと歯間ブラシを、どのタイミングでどのように使えばいいのかをお話していきます。

 

 

フロスは、歯と歯の間が狭くきつい部分や、歯並びの重なっている所など歯間ブラシの入らない狭い所に入れられる、といった利点があります。歯間ブラシと違い先端が尖っていないので小さいお子さんも使いやすいですね。持ち手のない糸だけのフロスですと値段的にもお手軽で、お金をかけずに歯と歯の間のお手入れができます。

 

 

糸だけのフロス、使いたい長さで自分で切り、両端を持って使用します

 

 

 

持ち手がついているフロス、操作性がよくお子様や奥歯にも使用できます

 

歯間ブラシは、ブリッジなどの補綴物(詰め物)が歯に入っていてフロスが入れられない所や、歯茎が下がっていて歯と歯の間が空いている所におすすめです。フロスで詰め物を引っ掛けて詰め物の接着力が負けてしまい取れてしまう…ということもあるため、詰め物の数が多い方や、歯周病で歯肉が痩せている方には歯間ブラシの方が適しているといえます。

 

 

↑歯間ブラシは歯の隙間の大きさに応じて、様々な太さのサイズ展開があります。

 

フロスも歯間ブラシも歯ブラシでは届かない歯と歯の間を磨くのに適しています。磨きやすい場所が少しずつ違うため、両方使うのが良いですが、どちらか1つだけを選ぶのであれば、自分のお口の中は詰め物が多いか、歯並びが悪いか、歯ぐきが痩せて下がっていないかなどを鏡で確認して選んでみましょう。

 

そして使うタイミングは歯ブラシ時にセットでご使用ください。
一般的にはフロスや歯間ブラシをしてから歯ブラシをするのが良いのですが(アメリカ歯周病学会で先にフロスや歯間ブラシを使った後に歯ブラシをする方が、が歯垢の除去効果やフッ化物の停滞濃度が高かったという論文があります)、歯ブラシをしてからフロスや歯間ブラシをしても間違いというわけではありません(先に歯ブラシで全体の大きな汚れを取り除いておいて、仕上げにフロスや歯間ブラシで細かい汚れを取るという考え方ですね)フロスや歯間ブラシは清掃の補助道具ですので、歯ブラシだけで55〜65%しか磨けていない状態を80%、90%と上げることができます。食事のあと毎回、歯磨きの度にこれらの清掃補助道具を使うのは実際問題なかなか難しいと思います。
1日1回でもいいので、やるのとやらないのでは大きく効果も変わってきますので、その場合は夕飯の後、もしくは寝前の歯磨きの時に是非使用してみてください。寝ている間にお口の中で虫歯菌や歯周病菌は繁殖しやすくなります。1日の最後のブラッシングでできるだけ多くの汚れを取り除いておくことで、こうしたリスクを下げることにつながります。

 

注意事項としましては、フロスにしろ、歯間ブラシにしても、きつくて入らない部分には無理に入れなくてもいいということです。先程も少し触れましたがフロスの場合は無理に通そうとうすると、引き抜く時に補綴物(詰め物や被せもののこと)をひっかけることで取れてしまう場合があることや、歯間ブラシの場合は、きつい隙間に無理に押し込むことで逆に歯肉を傷つけてしまうこともあります。どちらも余分な力をいれずに入るところに、無理なく使用してみてください。特に40歳以降の方は、毎日の習慣としてできるようになると、以降の60歳代、70歳代と歯を失い始める時期に多くの歯を残せることに繋がります。是非お試しください。

 

 

参考 日本・アメリカ・ドイツのオーラルケア事情を徹底調査

参考 歯間プラーク減少とフッ化物保持に対する歯磨きとフロスの順序の効果

 

 

 

まとめ

「フロスと歯間ブラシの使い分け」

  • 歯ブラシだけでお口の中をお掃除しても、全体の約55〜65%しか磨けません。フロスや歯間ブラシを使うことでこうした状態を80%、90%と上げることができます

  • フロスや歯間ブラシは、特に歯と歯の隙間の汚れを取るのに適しています。

  • フロスは歯と歯の間が狭くてきつい所や、歯並びの重なっている所など、歯間ブラシの入らない狭い所に適しています

  • 歯間ブラシはブリッジなどの補綴物(詰め物)が歯に入っていて、フロスが入れられない所や、歯周病で歯茎が下がっていて歯と歯の隙間が空いている所に適しています。

  • 一般的にはフロスや歯間ブラシをしてから歯ブラシをするのが良いとされていますが、その逆も間違いというわけではありません

  • フロスも歯間ブラシもきつくてなかなか通らない部分には無理して入れなくても大丈夫です

  • 1日1回でいいので習慣にして使用できるようにしてみましょう。その場合は夕食後か就寝前の歯磨き時に使用してみてください

 

今回は、「フロスと歯間ブラシの使い分け」についてお話をさせていただきました。

 

内山歯科医院では、患者様に丁寧な説明と患者様の悩みやご要望を聞きながら、治療を進めている歯科医院です。

 

何か困ったことあれば、いつでもご相談ください。

 

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