東京都武蔵野市吉祥寺 内山歯科医院
歯科衛生士 青山
みなさん、こんにちは。
内山歯科医院 歯科衛生士の青山です。
今日は、「口腔機能発達不全症かも?18歳までのみなさんへ」といった内容でお話したいと思います。
お口には、いくつもの役割があります。
「よく噛んで食べる」
「味わう」
「飲み込む」
「(口がしっかり閉じることで)鼻呼吸ができる」
「言葉を話す(発声・滑舌が良い)」
「顔全体の見た目」
など、私達が生物として生きるために・人間としてコミュニケーションを取るために、お口には様々な機能が備わっています。しかし、現代の子どもたちはこれらが上手く出来ず、発達不足・発育不足といわれており、その数は以前より増えていると言います。
「早食い」「いびき」「口がぽかんと開いたまま」「舌の悪い癖」なども発達不足・発育不足に当てはまります。
このようにお口を使う機能の発達不足・発育不足は「口腔機能発達不全症」といい、口元や口まわりの筋肉などが十分に発達していない状態のことをいいます。
これは生まれつき障がいがあるかないかというのは関係がありません。
発達不足・発育不足を放置して大人になると、
「むせやすい」
「滑舌が悪く言葉が伝わらない」
「あごに梅干しシワ(過緊張状態)」「物を飲み込みにくい」
などの口の機能が上手く使えない状態になり、また、それを改善するための治療はなかなか難しいものです。
そこからさらに「丸呑みしてしまう」ことから太りやすくなったり、「偏食で食事を楽しめない」ので新型栄養失調や拒食症を引き起こしたり、「口呼吸する」ことで風邪を引きやすくなったり口元が歪んだりと、お口だけではなく身体や精神的な事柄にまで影響を及ぼします。
もちろん虫歯にもなりやすくなります。口呼吸することで口が乾燥して唾液の量が減り、唾液で洗い流す「抗菌作用」がなくなるため、人によっては小さい虫歯が多数できることもあります。唾液はその他にも色々な良い「作用」があるので、口呼吸はできるだけしないようにすると良いですね。
ただし、季節性の鼻炎や副鼻腔炎など、鼻そのものの状態が原因のこともありますので、必要に応じで耳鼻科や他の科とも連携を取って「口腔機能発達不全症」を診ていきます。
お口まわりの良い成長は、将来的にも良い身体を作ることになります。
発達不足・発育不足がどうか、まずは簡易チェックをしてみましょう。
当院では18歳以下のお子様に対して問診票(チェックシート)を書いていただいています。
普段から早食いかどうか、ぽかんと口が空いているか、まずは保護者の人と一緒に確認して、本人が気づくことが大切です。
当院ではお口の体操として「あいうべ体操」「ガムトレーニング」「舌トレーニング」の方法を紹介しています。
お口まわりの筋肉を使うトレーニングをすることで、お顔立ちや姿勢まで変わってくる子もいます。
まとめ
「口腔機能発達不全症かも?18歳までのみなさんへ」
- 現代の子どもたちのお口の機能は発達不足・発育不足といわれており、その数は以前より増えていると言います。
- 口元や口まわりの筋肉などが十分に発達していない状態のことを「口腔機能発達不全症」といいます。
- 発達不足・発育不足を放置して大人になると、改善するための治療はなかなか難しいです。お口だけではなく身体や精神的な事柄にまで影響を及ぼします。
- 当院ではお口の体操として「あいうべ体操」「ガムトレーニング」「舌トレーニング」の方法を紹介しています。
今回は、「口腔機能発達不全症かも?18歳までのみなさんへ」についてお話をさせていただきました。
内山歯科医院では、患者様に丁寧な説明と患者様の悩みやご要望を聞きながら、治療を進めている歯科医院です。
何か困ったことあれば、いつでもご相談ください。
東京都武蔵野市吉祥寺 内山歯科医院
歯科衛生士 青山