歯肉炎と歯周炎の違い

東京都武蔵野市吉祥寺 内山歯科医院

歯科衛生士 青山


院長・医学博士 内山博人

 

みなさん、こんにちは!

内山歯科医院 歯科衛生士の青山です

 

今日は、「歯肉炎と歯周炎の違い」といった内容でお話したいと思います。

 


歯周病は成人の日本人の約70〜80%がなっていると言われています。
特に歯科医院に1年以上行っていない人は、どこかしらの歯が歯周病になっている可能性があります。しかも歯周病は歯1本だけに起こる病気ではなく、その周囲にも及んで起こるため、人によっては口の中全体が歯周病になっているということもあります。

慢性的に進行していく歯周病ですが、大きく分けて歯肉炎と歯周炎に分けられます。
歯肉炎は歯肉(歯茎)にのみ炎症が起きている状態で、適切なハミガキやフロスの使用等で改善ができます。歯肉炎の状態を放っておくと、そこから歯周炎(いわゆる歯周病、昔は歯槽膿漏と呼ばれていました)に進行していきます。

歯周炎は歯肉炎よりもさらに炎症が深いところで起き、歯茎の中の骨(歯を支えている骨)にまで炎症が起きてしまい、この支えている骨がどんどんと溶けて破壊れている状態を言います。歯の支えがなくなるため、歯がグラグラしてきたり、歯茎から出血しやすい状態になり、時には腫れたり化膿して膿を排出したりするようになります。硬いものを食べるときに痛みを感じるのは、歯を支えたくても支えるだけの骨や力が足りなくなっているせいかもしれません。

一度歯周炎により溶けた骨は、後からどんなに歯を磨いてきれいにしても、自然に再生することはありません。
重度の歯周病、つまり歯周炎になった人は溶けた骨をこれ以上破壊されないように「現状維持」をする事が1番良い状態となります。
適切な歯ブラシと定期的に歯科医院で、歯ブラシで除去できない歯石などの汚れを取り除くことで、慢性的な歯茎の炎症がとれて、歯周炎の進行(骨が溶けて破壊されること)を止めることができます

自分のお口の中は見たことがありますか?
どこに歯周病があり、どこが健康な歯茎かわかりますか?表から見える範囲だけではなく、裏側の歯茎はいかがですか?

私達も歯茎の状態は自分では正確にはわかりません。先生に診てもらい、レントゲンなどで歯を支えている骨の状態を確認して、初めて口の中の状態がわかります。

今の自分の口の状態を知るために、一度歯科医院でお口の中を診てもらいましょう。

歯周炎の前段階の歯肉炎だった場合、適切にハミガキやフロスを継続的に行うことで、健康な歯茎へと比較的容易に改善するこが可能で

私達歯科衛生士は、歯ブラシやフロスの正しい当て方や使い方などを、皆さんと一緒に悪い部分を探しながら、お口の中のどの部分にあてて、どこに行うと良いのか、実演も交えて改善してゆくお手伝いをしています。
ぜひとも健康なお口の中を一緒に取り戻しましょう。

 

参考リンク「歯が自然に抜ける(歯周病の怖さ)」 

 

まとめ

「歯肉炎と歯周炎の違い」

  • 歯周病は成人の日本人の約70〜80%がなっていると言われています。
  • 慢性的に進行していく歯周病ですが、大きく分けて歯肉炎と歯周炎に分けられます。
  • 歯肉炎は歯肉(歯茎)にのみ炎症が起きている状態で、適切なハミガキやフロスの使用等で改善ができます。
  • 歯周炎は歯肉炎より炎症が深いところで起き、歯茎の奥の歯を支えている骨にまで炎症が及んでいる状態で、歯がグラついたり、咬むと痛い、歯茎から血がでる、といった症状がでてきます
  • 私達、歯科衛生性は歯ブラシや歯間ブラシなどを、適切な部位へ正しく使うやり方を、皆さんと一緒に実演を交えながら改善してゆくお手伝いをしています

 

今回は、「歯肉炎と歯周炎の違い」についてお話をさせていただきました。

 

内山歯科医院では、患者様に丁寧な説明と患者様の悩みやご要望を聞きながら、治療を進めている歯科医院です。

 

何か困ったことあれば、いつでもご相談ください。

 

東京都武蔵野市吉祥寺 内山歯科医院

歯科衛生士 青山

院長・医学博士 内山博人

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