虫歯になりやすい食べ物や飲み物について

 

東京都武蔵野市吉祥寺 内山歯科医院

院長・医学博士 内山博人

 

 

皆さん、こんにちは

武蔵野市吉祥寺の内山歯科医院の院長の内山です。

 

今日は、「虫歯になりやすい食べ物や飲み物について」お話したいと思います。

 

私は近隣の小学校の歯科の校医も担当しているのですが、毎年春に学校全児童の歯科健診、冬には翌春に入学予定児童の就学前歯科健診を担当しています。

近年はご父母の方の口腔清掃意識も高まり、昔に比べて虫歯に罹患している児童はかなり減っており、クラスでも虫歯がある児童は2、3名といったところでしょうか。
0人のクラスも普通にありますし、虫歯罹患児童は圧倒的に少ないのが現状です。

しかしながらクラスに数名しかいない虫歯のあるお子さんに関しては、虫歯の本数が1本や2本ではなく多発的にある傾向にあります。

 

こうしたお子さんの飲食に関する生活習慣を親御さんにお聞きしますと、共通する嗜好物があることがわかります。

「飴」と「炭酸飲料」です。

 

飴はそのイメージどおり、糖分の塊です。飴を舐め終わった後も、糖分を含んだ薄い膜が歯を覆い、歯を磨いたりうがいをしなければ常時砂糖の膜で歯が覆われているような状態になります。炭酸飲料も酸自体が歯を溶かす(脱灰)作用がありますが、飲料に含まれる糖質がさらにその作用を増強させます。

 

お子さんに飴を与えるきっかけとなる理由をお聞きしていると、幼少期に泣いたり機嫌が悪い時についつい飴などのお菓子を与えしまい、それが習慣として継続してしまっているパターンがどうやら多いようです。
こうして幼少期に乳歯が虫歯になりますと、その後永久歯に生え変わっても、虫歯になりやすい口腔内環境になってしまいます。

 

甘いものを摂取すると虫歯になりやすくなるのは事実ですが、よく誤解されるのは、砂糖自体が歯を溶かすわけではありません正確には糖分の中に含まれるグルコースという成分を虫歯菌であるミュータンス菌が餌にして虫歯菌が増殖するわけです。
この増殖した虫歯菌が歯を酸で溶かしていくわけですね。

乳歯期で虫歯になってしまうと、口腔内に虫歯菌が増殖しやすい環境(言い方は悪いですが虫歯菌を飼っているような状態)になってしまい、永久歯に生え変わっても虫歯になりやすくなってしまう前述の理由となるわけです。

 

これは大人にも言えることで、仕事をしながら飴を舐める、ガムを噛む、といったことも虫歯のリスクになりますし、炭酸飲料ではありませんが、ミルク砂糖たっぷりのコーヒーなどを常に飲みながら仕事をしているとやはリスクになります。

 

お子さんのおやつは何もお菓子である必要はありません、果物などのフルーツにしてみてはいかがでしょうか?
リンゴやミカン、ぶどうなど、ビタミンもとれて一石二鳥です(果物も果糖が含まれるので全く無害とはいえませんが、それでも砂糖に含まれるグルコースの害に比べれば微々たるものです)

あとよく聞く代替甘味料である「キシリトール入のガム」ですが、このキシリトールという甘味料は虫歯菌の餌となるグルコースが含有されていないので、虫歯菌増殖のリスクが一般的な糖分より著しく低下します。

 

 

まとめ

虫歯になりやすい食べものや飲み物に関して

  • 飴や炭酸飲料が高リスクになる
  • 幼少期に飴を与える習慣は可及的に避ける
  • 乳歯が虫歯になると、その後の永久歯も虫歯になりやすい口腔内環境になる

 

 

今回は、「今回は虫歯になりやすい食べ物や飲み物」ついてお話をさせていただきました。

 

内山歯科医院では、患者様に丁寧な説明と患者様の悩みやご要望を聞きながら、治療を進めている歯科医院です。

 

何か困ったことあれば、いつでもご相談ください。

 

東京都武蔵野市 内山歯科医院

院長・医学博士 内山博人

 

 

 

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