歯の汚れを調べる(染め出し剤の使い方)

東京都武蔵野市吉祥寺 内山歯科医院

歯科衛生士 青山

院長・医学博士 内山博人

 

みなさん、こんにちは

内山歯科医院 歯科衛生士の青山です

 

今日は、「歯の汚れを調べる(染め出し剤の使い方)」といった内容でお話したいと思います。

 

お口の中の歯についた汚れ(プラーク)は、目に見えにくいです。毎食後しっかりと歯を磨いていても、磨きにくい所や歯ブラシが当たりにくい所などには汚れが残ってしまい、その汚れは虫歯や歯周病を招きます。この汚れに色をつけて「見える状態」にして「磨きやすくする」のが歯の染め出し剤です。

 

染め出し剤を口の中に含み数回軽くうがいをすると、歯の磨けていない部分が赤紫色に染まります。
歯は「前後の面」や「隣り合う面」、反対の歯と「噛み合う面」など立体的な形な形をしています。ご自身の歯の本数分の全ての「面」を100%として、この「面」の何%くらいに赤紫色の汚れが付着しているのかを調べる検査をプラークコントロールレコード(plaque control record)いいます。
歯科医院で比較的よく行う検査で、歯ブラシや歯間ブラシできちんと磨けているかどうか、磨けているつもりで磨けていない部分はどこなのか、といったところを可視化するために行う検査で、患者さんもご自身でも鏡で確認できる検査です。
このプラークコントロールレコード(plaque control record)を最低でも20%以下にすることが歯周病や虫歯のリスクを減らすために必要なことで、私達歯科衛生士はこの%数値を下げることを指標に、日々患者さんの歯磨き指導や、日常で使うそれぞれの患者さんに合った口腔ケア用品を選定しています。
ちなみにこのプラークコントロールレコードの数値はたくさん汚れているから高い、少ない量だから低いとはならず、主に歯茎の境目や歯と歯の間に汚れなど、あくまで歯のどの「面」に汚れがあるかで判定し、汚れの量に依存するものではありません)

 

内山歯科医院では患者さんがご自宅でもこの「汚れを可視化するための染め出し剤」を歯ブラシや歯間ブラシや歯磨剤を販売するのと同じように医院受付で取り扱い提供しております。ドラックストアなどでも取り扱いがありますので、是非みなさん試してみてください。磨いたつもりでもこんなに汚れているのかと少なからず驚きがあるかと思います。

 

それでは、実際の染め出し剤をどのように使用するか説明します。染め出し剤を実際に手元に準備してみてください。

 

最初に、普段通りの磨き方で歯磨きをします。フロスや歯間ブラシも普段通り使って歯を磨いてください。

 

②次に汚れてもよい服に着替えましょう。染め出しの液は服に付くと落ちにくいため、うがいも勢いよく吐き出さないように気をつけましょう。ワセリン(なければリップクリーム)を唇に塗ります。シートから染め出し剤を取り出す際に手が汚れないよう親指や人差し指にもワセリンを塗っておきます。

 

③染め出し剤をシートから1粒取り出し、口の中に入れて奥歯で噛みます。よく噛んで唾液と混ざってきたら、お口の中全体に液が行き渡るように口の中をモゴモゴと動かしてみてください。全体に液が行き渡ったら、うがいをします。3回位ブクブクとうがいをして赤い色水が最初より薄くなれば大丈夫です。

 

④鏡でお口の中を確認してみてください。歯に赤紫色の着色がある部分が、磨けておらず汚れが残っている部分で、虫歯や歯周病になりやすいエリアというわけです。もしデンタルミラー(歯科医院でよく使われる棒の先端に小さな鏡がついているもの)があれば歯の裏側や上の奥歯なども、合わせ鏡にして見てみましょう。(デンタルミラーもドラックストアなどで取り扱いがあります)いかがでしょうか?どこの歯にどのように赤紫色の着色がついていますでしょうか?

 

⑤染め出し剤の赤紫色に着色した磨き残し部分を、実際に歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを使って鏡を見ながらもう一度磨いてみましょう。この着色部分が普段の歯磨きで常に磨けていない部分ということになるので、ブラシの当て方など試行錯誤してみましょう。全部の染め出し部分が綺麗に取れたら、お口の中がかなりさっぱりとすると思います。どうやっても染め出しが取れない所や、磨けたかどうか見えにくいところは、歯科医院で診てもらうと良いですね。
染め出しをして舌や頬っぺたなども赤く染まっているかもしれませんが、粘膜についた赤い染め出しはだんだんと薄くなりますので気にしなくて大丈夫です。もし気になるようなら歯ブラシで優しく撫でるようにブラシをかけてみましょう。

 

写真左:染め出し前 写真右:染め出し後

 


歯の溝に沿って赤紫色に染まっているのがよくわかります。このようなケースでは歯の表面部分だけを歯ブラシでなぞって磨いているだけで、細かい部分が磨けていないことになります。歯ブラシを大きなストロークで動かして磨いてしまっている方にありがちな染まり方といえます。歯を一本一本磨くつもりで小刻みな歯ブラシの動かし方をすることで、この部分の汚れはとれるようになります

 

染め出し剤を使用する際の流れは以上のような感じになります。
この染め出し剤は普段の歯磨きできちんと磨けているのか自分でわからない、という方に特におすすめです。また、仕上げ磨きをそろそろ卒業したいと考えているお子さんへは、1、2週間に1回ほどやってあげると、汚れが残っている場所がわかりやすくなるので「ただ磨く」のではなく「きちんと汚れを取り除くように磨く」という習慣ができます。

 

染め出しをした後の洗面所の流し台は赤く汚れてしまうと思います。スポンジで流しを擦っても落ちにくい場合は、メラミンスポンジ(激落ちくん®)などを使うと落ちやすくなります。同じように歯ブラシも毛が赤くなりますが、そのまま使用していればそのうち自然にとれますが、気になるようならば中性洗剤(台所用洗剤)で泡立てて洗うと赤い色が落ちやすくなります。

 

まとめ

「歯の汚れを調べる(染め出し剤の使い方)」

  • 歯についた汚れ(プラーク)は、目に見えにくく、虫歯や歯周病を招きます。
  • 汚れに色をつけて「見える状態」にして「磨きやすくする」のが歯の染め出し剤です。
  • プラークコントロールレコード(plaque control record)を20%以下にすることを目標とします、この数値が高いと歯周病や虫歯のリスクが高まります。
  • 染め出し剤は普段の歯磨きできちんと磨けているのかわからない、という方に特におすすめです。「ただ磨く」のではなく「きちんと汚れを取り除くように磨く」という習慣ができます。

 

今回は、「歯の汚れを調べる(染め出し剤の使い方)」についてお話をさせていただきました。

 

内山歯科医院では、患者様に丁寧な説明と患者様の悩みやご要望を聞きながら、治療を進めている歯科医院です。

 

何か困ったことあれば、いつでもご相談ください。

 

東京都武蔵野市吉祥寺 内山歯科医院

歯科衛生士 青山

院長・医学博士 内山博人

https://uchiyama-dental.net/doctor/

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